Year 2022年4月
志學館大学 40周年記念館
- 分野 OTHER
- プロジェクト名 : 志學館大学
- 所在地 : 鹿児島県鹿児島市紫原1-59-1
- 担当 : 野村 卓哉
- 部署 : 南九州支店 鹿児島営業所 主任
多様な家具配置で様々な交流を創出。未来への願いを込めた空間づくり
創立40周年を迎え、新たな時代の幕開けへ。特徴的な三角形デザインの意味
令和元年(2019年)に創立40周年を迎えた「志學館大学」は、新たな時代の幕開けとして施設整備を開始。学生数の増加に伴う大講義室やアメニティ施設の拡充、より安全な教育環境の確保のため、40周年記念館の設立を計画した。
場所は、敷地内の各建物からのアクセスを考慮し、体育館に隣接する位置。2022年の竣工以来、学生たちに親しまれ、コミュニケーションを生み出す場にもなっている。
まず特徴的なのが、三角形のデザインが印象的な多面体構造の外観。これからの未来に向け、様々な面で活躍する学生をイメージして設計された。三角形のデザインには「新たなものを創造する力」という意味が込められており、学生たちのさらなる成長への願いが感じとれる。また、遠目から眺めると、鱗状の外壁の中に志學館大学の「S」が隠されているのを見つけることができ、知る人ぞ知る遊び心もポイントだ。
多様なデザイン、落ち着いた色味。学生が自然と集まり、様々なシーンで活用。
館内は、約540人を収容可能な大講義室をはじめ、錦江湾を一望できる2つのラウンジや40年の歴史を辿った記念ギャラリーなどで構成。ゾーンごとに多様なデザインの家具をレイアウトしながらも、学生たちが授業前に心を整えられるよう、すべて落ち着いた色味で選定されている。
そういった心地よい空間づくりによって学生たちが自然と集まり、憩いの場や息抜きの場、待ち合わせの場など様々なシーンで活用され好評だ。
大学のシンボルのひとつであり、学生たちの未来への希望のシンボル
通常の講義はもちろん、学園祭や国家資格の試験会場などとしても活用され、2023年には全国規模の総合文化祭の会場にも選ばれた。多様な家具がレイアウトされているので、利用用途に合わせてフレキシブルに配置変更ができて使い分けやすい。
高台の上に建ち、目にとまるデザイン。大学のシンボルのひとつとしてだけでなく、学生たちの未来への希望のシンボルとしても、これからの歴史とともに歩み続ける。