Year 2023年6月
人吉温泉 鍋屋
- 分野 HOTEL
- プロジェクト名 : 人吉温泉 鍋屋
- 所在地 : 熊本県人吉市九日町22番地2
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- 担当 : 野瀬翔平
- 部署 : 熊本営業所 所長
「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」由来の配色に、人吉城の「三日月」や伝統素材「い草」。新たな和モダン空間の中で、創業時からの想いの継承を表現&グリーン」
人吉城の三日月を館内デザインのアクセントに
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1829年創業の老舗旅館が、球磨川流域豪雨災害から約3年の歳月を経て全面復旧を果たし、2023年6月にリニューアルオープンした。
新たな空間のコンセプトは、「三日月城の懐、悠久の時が育んだ心づくしはそのままに、時の流れと共にしなやかに進化する湯宿」。日本100名城のひとつに数えられる人吉城址の別名「三日月城」にちなみ、館内随所に三日月をモチーフとしたデザインが施されている。
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「四十八茶百鼠」や「い草」を活かし、新しさの中にも伝統への想いを。
全体的なデザインとしては、創業当時のおもてなしの心を継承していくという意味を込め、江戸時代に生まれた日本人の創意工夫、繊細な美意識を象徴した「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ・・・多様な茶色と鼠色)」をアクセントカラーに採用。
家具もブラウンとグレー系をベースに、落ち着いた心地よさを醸成するようレイアウトされている。
さらに、日本の伝統素材であり、熊本県が代表的な生産地で知られる「い草」を活用した家具も選定。い草の癒しの香り、目に入るだけで和の趣を感じられるデザインが好評だ。歳月とともに変化していく色合いも、歴史ある旅館に味わい深さを添える。
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イノベーティブ・キュイジーヌへの挑戦、これからも温故知新の革新を。
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江戸時代に始まり、明治維新などの激動にも揺らがず、自然災害やコロナ禍も乗り越えて進化を続ける老舗の湯宿。今回のリニューアルにあたっても、ジャンルの枠を越えた自由な調理法やアイデアで作られる独創的な料理「イノベーティブ・キュイジーヌ」への挑戦を決めた。これまでの190年以上にわたって培われてきた伝統を活かし、革新的な感動を生み出す。
そして、その「イノベーティブ・キュイジーヌ」が提供されるのは、三日月が満ちていく姿と豪雨災害からの復興を重ね、「CRESCENT-希望-」と名付けられたメインダイニング。球磨川の情景と調和する空間の中で、全てがゆっくりと満たされていく。
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創業時からのおもてなしの心はそのままに、新たな試みを一歩ずつ。熊本一、九州一、日本一の湯宿へ。温故知新によって生み出された魅力が、これからも多くの人々を温め続ける。