Year 2022年 4月
むすぶテラス
- 分野 OFFICE
- プロジェクト名 : むすぶテラス
- 所在地 : 岐阜県安八郡安八町東結1561番地
- 担当 : 佐野 祐太
- 部署 : 大阪支店 第1チーム リーダー
交流や新しい働き方を促すまちの拠点が誕生。地域愛に溢れた設計で、集まりたくなる場所へ。
地域のコミュニティ機能に加え、サテライト型テレワーク機能も補完。
地域・都市・住民・企業を「結ぶ、照らす」をコンセプトに、老朽化で閉館していた「安八町勤労青少年ホーム」をリブランディング。地域に根ざしたコミュニティ機能を引き継ぐだけでなく、新しい働き方をサポートするサテライト型テレワーク機能も補完し、地域内外を巻き込んだ活性化を目指す。1階は誰でも自由に利用可能なオープンスペース、2階は事業者や個人向けのレンタルシェアオフィスという構成で、地域住民とワーカーの交流も期待される。
イメージの刷新と記憶の継承。どちらも大切にした空間づくり。
既存の間仕切り壁や天井を撤去し、オープンでフレキシブルな空間構成を行うことで従来のイメージを刷新しながらも、既存タイルの意匠を部分的に残すなど、地域住民の記憶の継承も大切にした空間づくりを展開。照明・家具・ロゴ・サインは、安八町の「八」や「8」をモチーフに計画し、地域の方々から愛着をもってもらえるプランニングを貫いている。
1階と2階の用途の違いに合わせ、それぞれに適した家具をレイアウト。
家具のプランニングも、1階と2階の用途の違いをふまえて行われた。1階のオープンなコミュニティスペースには、世代を問わず気軽に利用しやすいカジュアルな雰囲気とメンテナンスのしやすさを備えた木の家具を中心にレイアウト。自然に囲まれた安八町に馴染むよう、グリーンがアクセントカラーとして用いられている。また、利用者が集まって団欒できる大テーブルのテーブル脚は安八町の「八」として見えるようにできていて、まさに施設を象徴する家具となった。
2階のシェアオフィスには、長時間の利用でも疲れにくくリラックスできる家具を揃え、スタイリッシュで落ち着きのある空間を目指した。さらに、休憩用のリチャージスペースにはアウトドア調のチェアと個性的な多角形のソファを設置し、遊び心が感じられるように工夫。移住や新しい働き方、事業者の誘致を促進し、まちの未来へとつながる拠点が誕生した。