押さえておきたい家具マメ知識 「アンダーライン 」コンテンツ開設!
家具は身近なものですが、知られていないことも意外と多くあります。
そこでこの「アンダーライン」では、家具の世界をもっと知っていただくため、どこかで役立つに違いない家具メーカー目線ならではのマメ知識をご紹介!
ぜひチェックしてみてください♪
家具業界で注目!ステッチの新トレンド
従来のステッチは縫い目の補強が主な目的で、その縫い糸の色を張地に映えるカラーにしてアクセントにする、というようにデザイン要素として補助的なものでした。
しかし近年、そんなステッチのスタンダードを覆し、「縫い目の補強ではなく、意匠性のみを目的とした全く新しい概念のステッチ」が誕生。
ヨーロッパを中心にトレンドとなり、世界のインテリアトレンドを牽引する世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」でも、2〜3年ほど前からシンプルなソファやスツールに縫製・刺繍技術で変化をつける傾向が強まっています。
ステッチとは?おさらい
ステッチとは何かは前回の「ステッチ」の魅力にアンダーライン!前編でご紹介した通り、 針目の総称で、「裁縫・刺繍の縫い方や縫い目」を指します。
ステッチの主な役割は、3つあります。
1.縫い代の安定
2.縫い目の強度アップ
3.意匠的なアクセント
ニーズの高まりに向けて「デザインシームミシン」を導入
1.縫い代の安定 と 2.縫い目の強度アップ の2つ役割に比べ、3.「意匠的なアクセント」は従来2つの役割を満たした後の遊びの要素、アクセント的な扱いでした。
しかし、近年意匠性のみを目的とした新しい概念のステッチが注目を集めています。
意匠性を目的としたステッチへのニーズの高まりに向け、アダルでは「デザインシームミシン」という機械を2020年5月の新工場移転に伴い新規導入。
特殊なステッチを施せるミシンを活用し、新たな家具の可能性を模索しています。
1本針で17種、2本針で16種! 意匠性の高いステッチを実現。
「デザインシームミシン」を使うことで、一般的な業務用ミシンでは不可能なステッチができるようになります。その種類は、「1本針で17種・2本針で16種」と自由自在。
「1本針」、「2本針」と出てきましたが、一体何が違うのでしょうか?
それは、1本針は非対称なデザイン、針が交差して同時縫製する2本針はシンメトリーなデザインに仕上がることが大きな違いです。
糸は、ステッチとして映える太さの2種類を使用。
コンピュータ制御の為、縫製パターンをタッチスクリーンで選択すると自動で針が交錯して動き、意匠性の高いステッチが完成します。(※家具の形状によって対応できない場合もございます。)
【デザインシームミシンの主な特徴まとめ】
● 1本針の図案で17種、2本針の図案 で16種、全33種ものステッチが可能
● 最大800針/分という圧倒的スピード、複雑な図案も効率的に生産
● 針位置やステッチの長さなどの組み合わせによってオリジナルのステッチも可能
デザインシームミシンを活用「ACカーム」シリーズ
⾶散防⽌をデザインする、空間と調和するパーティション。『ACカーム』
アフターコロナでもずっと使い続けたいと思われる製品になるよう、飛散防止機能はそのままに空間と調和するようデザインされたパーティションです。
パネルエッジに 2本針のステッチを採用しています。
価格: ¥29,000~
現段階(2020年11月30日現在)では受注製作のみの対応ですが、今後カタログ製品化も目指しています。
ご興味のある方は、サイト右上のお問い合わせボタンからお気軽にご連絡ください!