連載企画「木目を読む」
第3回は“目ハジキ”の魅力にアンダーライン!

木目表情を活かした塗装「目ハジキ」

目ハジキとは塗装用語で、塗膜が木目をはじくという意味。オープンポアとも呼ばれます。導菅を平滑な塗膜で覆ってしまうことなく、木目表情を活かした仕上がりが特徴です。
塗膜は薄めでありながら、木の表面に硬い塗膜を形成するため、汚れや傷に強い仕上げができます。

[関連ワード簡単解説]

導管・・・植物が根から吸い上げた水分や養分を全体へ運ぶ管のこと。オープンポアの「ポア」は導管という意味です。木材によって導管の太さに違いがあります。

目ツブシ・・・砥の粉(フィラー)という泥状にした微粉末を導管に充填させ、比較的均一で平滑に仕上げる塗装です。クローズポアとも呼ばれます。

「目ハジキ」の特徴

最大の特徴は、木材の自然な風合いや触感を保ちながら、木目を際立たせられることです。塗装の層が薄く、微細な孔が残るため、木材の表面を触ったときの感触がより天然の木材を感じさせます。近年のインテリアとも相性が良い仕上げです。
ただし、木材の保護性能は目ツブシ(クローズポア)よりも劣る場合があります。そのため、湿度の高い環境での使用には注意が必要です。
見た目からも手触りからも木の魅力を感じられる仕上げ、ぜひ注目してみてください!