27万㎡もの敷地内に約170店舗のアウトレットを中心としたショップが集う九州最大級のアウトレットモール「THE OUTLETS KITAKYUSHU」。が2022年4月にグランドオープン。今回は、その企画構想の段階から深く携わり、様々な取り組みへの挑戦を続けている田中オペレーションマネージャーへのインタビューを実施。施設が掲げるコンセプトや具体的な取り組み、SDGsに地域との連携などをご紹介します。

コミュニティを生み出し、自己発見・自己実現できる場に。


イオンモール株式会社
THE OUTLETS KITAKYUSHU
オペレーションマネージャー
田中 幸平


「Meet Amazing Emotion 感情を躍らせ、つながる場所」をコンセプトに、「アウトレットショッピング体験」「LIFE ENTERTAINMENT(ライフエンターテインメント)」「SUSTAINABLE ACTION(サスティナブルアクション)」を3つの提供価値として掲げ、施設運営に取り組んでいます。
商品のご購入だけでなく、その商品をご購入いただくに至った目的をもとに、共有スペースでのイベント開催やSNSでの発信を通してコミュニティを生み出し、自己発見・自己実現していただける場につなげていきたいです。

フードロスの削減や資源循環への取り組みを積極的に導入。

「SUNSTAINABLE ACTION」の一環として、食べきれなかった食品をお持ち帰りいただける「ドギーバッグ」をフードコート内に導入しています。食の安全性のリスクや運用コストの面から考えると非常にチャレンジングな試みですが、フードロスの削減が「SUNSTAINABLE ACTION」に重要な価値をもたらすと信じ、踏みきりました。そして少量の食べ残しに関しては、専用回収容器を併設してバイオ式コンポスターに入れ堆肥にし、施設外構植栽の維持管理や地元の農園の方への無償提供に活用しています。

フードロス削減への取り組みとして、施設内フードコートにドギーバッグを用意。

また、可燃ごみについては、焼却処分時に発生する熱を利用して電気を生成し、その電気を販売している地元企業から購入することで施設内の駐車場照明に利用し、資源循環・地域経済の循環につなげています。
さらには、デジタルサイネージやQRコード読み取りマップによるフロアガイド削減・ペーパーレス化、環境負荷を低減した交通手段としてシェアサイクルの導入も始めました。これからも、お客様、そして地域と一緒に持続可能な社会実現に向けて取り組んでいきたいです。

内装は福岡県産木材を使用。地域と連携し、癒しの空間を構築。

ADALさんに依頼した家具をはじめ、壁や柱に福岡県産木材を取り入れているのも、地域経済活性化に向けた「SUNSTAINABLE ACTION」のひとつです。木の温かみと植栽がバランス良く馴染み、癒しの空間につながっていると感じます。

施設内の一部のチェアには、福岡県産木材のセンダンを使用し、資材の地産地消に貢献。

施設全体でグリーンを意識し、屋外には芝生ゾーンを設置しました。商業施設全体が公園のようなイメージで、お買い物の合間にリラックスして過ごしていただきたいです。

本格的なアウトレットをたくさんのお客様へ。

アウトレット事業としては新規参入ですが、3つの提供価値をひとつずつ深掘りしながら相乗効果で成熟化を目指し、施設の価値を高めていきます。さまざまな取引先さまに選ばれることで、本格的なアウトレットをより一層充実させていきたいと考えています。たくさんのお客様に喜んでいただけるよう進んでいきたいです。


THE OUTLETS KITAKYUSHU
住所/福岡県北九州市八幡東区東田4丁目1番1号
電話/093-663-7251
納入商品/ラファエル、ジャック、エミリーシートパッドタイプ、ケビンⅠ張込シートタイプ、レイチェア、ウェスティンハイバック、別注エレッタCSカウンタ―、別注椅子、アクシス、スタイロベート