変わらない味と笑顔でずっと迎えてくれる「家」。
「おかあさん、元気やった?」「おばちゃん、顔を見にきたよ!」たくさんの人たちが、まるで家に帰るように足を運ぶ。店長の森口さんが「因幡うどん 渡辺通店」で働きはじめたのは、37年前のこと。当時の社長から「あなたに任せた!」と言われて以来、37年間ずっと
渡辺通店の〝おかあさん〞だ。 「嬉しそうに最後まで食べてもらえること、おいしかったと言ってもらえることに、いつも感謝しています」と微笑む。そして、その傍らでしっかりとサポートしているのが、森口さんの娘の直美さん。母娘の温かなコンビネーションで、地域の人々にとっての「家」を守り続けている。
お客さんの大半は、近隣で暮らしている人や働いている人。たとえ離れた場所へ引っ越しても、帰省のたびに訪れるお客さんが多い。変わらない美味しさはもちろん、森口さんたちの笑顔やそのままの店構えに「ほっとする」のだそう。
店内のイスは、もともと背もたれのないタイプだったが、お客さんをより支えられるようにと現在のイスが使われはじめた。テーブルとのバランスもぴったり合い、長年にわたって親しまれている。
幼い頃に家族と訪れていた子が、成長して大人になって再び訪れる。そのときにも同じ美味しさと笑顔で迎えられるよう、その「家」では今日も大切なものが守り継がれていく。
因幡うどん 渡辺通店
住所/福岡県中央区渡辺通2-3-1
電話/092-711-0708