オフィスはあくまで“働くための場所”なのだから、おしゃれなレイアウトや綺麗な見た目なんて必要ない、と思っていませんか?
でも、オフィスが働くためだけの場所という認識は、働き方の多様化やコロナ禍によって変わってきています。近年では、生産性を高め自由な議論と斬新な発想を促すために、より自由で柔軟なオフィス環境を整えることが重要とされてきているのです。
おしゃれで心地よく働ける空間づくりや、スムーズに動きやすい動線、いつでも整理整頓された綺麗な環境は、働いている人々のモチベーションに大きく影響します。社員に愛され、働きやすい会社になるためには、今の時代、おしゃれなオフィスづくりが必須!
そこで今回は、おしゃれで素敵なオフィスづくりを実践するためのポイントをご紹介します!
おしゃれなオフィスにはメリットがたくさん
おしゃれなオフィスづくりを実践する前に、まずはなぜオフィスにこだわるべきなのか、そのメリットを確認してみましょう。
働きやすいオフィスは、優秀な人材を集める
オフィスコンサルティング事業を行う株式会社フロンティアコンサルティングの調査によると、就職する学生たちが「オフィス環境を重視する」割合はなんと90%以上という結果が出たのだとか。オフィスが綺麗でなくては、まず人材自体が集まらない可能性があるのです。
また、近年では単純作業をAIが担うようになりつつある時流もあり、人間の作業はよりクリエイティブな内容が求められるようになっています。クリエイティブな発想を持つには、自由に考えを広げられるオシャレで素敵な環境が必須。そのような環境が整っている場所でなければ、優秀な人材も集まってこないと言えるでしょう。
従業員の生産性向上にもつながる
また、おしゃれなオフィスは見た目だけにこだわっているわけではありません。社員がくつろぐ場所はゆったりと広い空間に、随所に落ち着けるグリーンの配置、動線を考えたレイアウトなど、様々な工夫が凝らされています。
これは、より効率良く動ける空間づくりを実現し、生産性を向上させることにもつながります。欲しい資料がすぐ手にとれる、一人で集中できるスペースがある。おしゃれで働きやすいオフィスは、社員一人ひとりの能力を最大限に発揮する助けにもなるのです。
おしゃれなオフィスを作るために必要な要素
では、実際にオフィスをおしゃれにしていくために気をつけたいポイントをご紹介します。
なるくべくシンプルなコンセプトで作る
例えば、コンセプトがあやふやなまま色数もレイアウトも統一性なく作ってしまうと、雑然とした印象のものになってしまいます。コンセプトは「グリーンのある環境」や「カフェのような空間」など、できるだけシンプルにわかりやすく設定を。
またコーポレートカラーを決め、色数が増えすぎないように注意することも大切です。
実際に利用する社員の動線を考えてレイアウトを作る
どんなに綺麗でおしゃれな空間でも、移動しづらかったり、ミーティングしづらい環境だったりしては、働きやすさが半減してしまいます。
大切なのは、そこで働く社員がストレスなく動けるかどうか。
社員目線の意見も取り入れながら、働きやすい動線を保ったレイアウトにしましょう。
オフィスが綺麗に見える効果的なパターン
おしゃれオフィスのデザインは会社によって様々ですが、オフィスを綺麗に見せるためのレイアウトパターンはあります。なかでも代表的なパターンをご紹介します。
●アイランド型
一般的なオフィスによく採用されている、1つのチームが1つの島としてまとまっている形です。
●並列式
教室のように同じ方向に向かってデスクを並べるパターン。コールセンターなどで多く採用されています。
●フリーアドレス型
社員が自分の席を固定しておらず、好きな場所に座って作業をする形。作業スペースを効率良く使えます。
●背面型
お互いのデスクを背中合わせに配置。画面に集中できるため、集中力が必要な仕事に向いているレイアウトです。
●ブース型
一人ひとりのスペースをパーテションなどで区切りブースとして独立。雑音や視線をカットできます。
●クラスター型
デスクと収納のセットを直角に組み合わせ、左右対称に配置するレイアウト。個人の作業スペースを確保しやすい形です。
●ベンゼン型
Y字型に並べたデスクを組み合わせ、亀の甲らのように配置。ワーキングスペースが広くとれる点が特長です。
おしゃれなオフィスを導入している取り組み事例をご紹介
では実際にどのようなおしゃれオフィスがあるのか、取り組み事例を見てみましょう。
株式会社じげん
空間全体のデザインコンセプトは「和モダン」。枯山水や有名書道家の作品などが設置されたエントランス部分で、訪れた人に強いインパクトを与えます。
意匠性の高いガラス張りのエントランスは、一際目を引く存在感を放っています。まさに、企業価値を伝える空間としての役割を見事に果たしています。
株式会社 PHONE APPLI
オフィスを「人と会うための場所・集う場所」、そして「どこよりも心地よく働ける場所」と位置づけ、「CaMP(キャンプ)」という名称で親しまれる空間を構築。リラックスして話ができるテント空間や、リモート会議がやすい台形のデスクなど、随所にデザインへのこだわりが見られます。
ボッシュビル渋谷
一見シンプルに見えるチェアやスツールにも、和のテイストを取り入れており、い草を使用したベンチや別注スツールを用いています。
スペースを十分に使いながら、ひとつひとつのアイテムをしっかりと見せるところに、細部のデザインへのこだわりが感じられます。
優秀な人材を得るためには、まず、おしゃれで働きやすいオフィスづくりから。今のオフィスを丸ごとリフォームするのは難しくても、レイアウトを変えたり、綺麗な家具に入れ替えたりするだけでも、グッと印象が変わりますよ。
より気持ち良く働ける環境を作るために、おしゃれなオフィスづくりをできることから始めてみませんか。