「CATTLEYA(カトレア)」の上張り工程をご紹介。
製品の最後の仕上げである張りの工程には 大きく分けて「下張り」と「上張り」があります。
ウレタンと呼ばれるクッション材をフレームに張る工程と、張地をイスの形に合わせて張る工程です。
今回は「上張り」について詳しい工程をご紹介します。
丁寧な下張りを受け継ぎ、次はいよいよ上張り作業へ。
カトレアの上張りにはアダル品質を保つための様々な技術が求められるため、
カトレアの上張りを通して家具職人としての基礎的な技術も磨かれていく。
あらかじめイスの形に合わせ縫製した布を生地を被せる。通称「被せ」作業。この工程が上張りの効率性を高める。
不要な部分をカットしながら生地とウレタンを巻き込むように折り込んでいく。
ゆるみや切込みのバラつきはNG!ここの正確さもアダルの品質を保つポイント。
微妙な加減で生地を引っ張る。座面にシワが寄らなくなる秘訣!
取っ手を付け上張り完成後、「座布」の張り込みへ。一切のゆるみがないように張り込んでいく。角の処理も美しく均等に。
張りのバランスや取っ手の具合など不備がないか検品。
レザーは「アダルシール 」、ファブリックは「アダルプレート」を打ち込む。
最後に検品シールを貼り、脚先に床面保護・キズ防止の為のソフティという部材を打ち込む。
完成‼出荷作業へ。
上張りのポイントは・・・
座マチの高さや統一、ゆるみのない仕上がりなど、品質を保つ秘訣が随所に。
全体の張りのバランスがとれていることも重要で、長年使用しても美しく座り心地の良いカトレアが出来上がる。
また、ストライプなど生地の柄によっては柄のバランスが崩れないように高度な「柄合わせ」という技術も求められる。