お客様満足度の高い人気カフェをつくるためには、「メニュー」と「サービス」、そして「雰囲気(心地よさ)」の3本柱が重要です。

そこで今回は、その中でも特に業務用家具と関係の深い「雰囲気づくり、心地よく快適なカフェ空間づくり」に着目してお伝えしてまいります。

内装作りでは押さえるべきポイントを押さえ、何度も通いたくなるお気に入りの場所へ。ぜひお役立てください。


ポイント1 .コンセプトに合わせた空間デザイン

まずは「お店のコンセプトを明確に定めておくこと」が非常に重要です。
どのようなカフェを営みたいか、お客様にとってどのような存在でありたいか、どんな価値があるのか。最初に定めたコンセプトが、「カフェでの内装づくりの土台」となります。

そしてコンセプトが決まり次第、そのコンセプトに合わせた「デザインテイスト」を設定し、様々な角度から空間をデザインしていきます。

《コンセプトから導き出されるデザインテイスト例》
・ナチュラル
・和モダン
・インダストリアル
・ラグジュアリー
・レトロ


ポイント2.カウンター・テーブル・ソファの順にレイアウト

入り口に近い方から「カウンター席→テーブル席→ソファ席」の順でレイアウトしていくのがおすすめです。

そうすることで、あまり時間のないお客様や長居するつもりのないお客様は入り口付近、ゆったりと過ごしたいお客様は店舗奥というゾーニングが自然とできあがり、すべてのお客様にとって心地よいカフェ空間を叶えられます。

また、飲食店用家具の見た目上の重さと高さが、入り口から奥に向かうほど「重く低く」なるように配置していくと、お客様が店内に入ったときに「空間全体が広々と見える」といった効果もあります。

ガラス張りになっているカフェの場合は、奥のソファ席に対して、背の高いカウンター席がパーテーションのような役割も果たし、より落ち着ける空間づくりにつながります。


ポイント3.最適な客席数を設定

心地よく快適な空間づくりの大前提として、「最適な客席数」が挙げられます。利益を優先して必要以上の席数でレイアウトしてしまうと、席間が狭くなり、お客様にとっては居心地の悪い空間、そしてお店にとっては導線の確保がスムーズにできない非効率な空間となってしまいます。

また、省スペースな店舗の場合は、ムダな席をつくらないように、2名用のカフェテーブルをベースにレイアウトしていきましょう。4名で1台のテーブルが必要な際には、2名用のテーブル2台を合わせて対応する方法もおすすめです。

お店の「経営」とお客様にとっての「快適性」のバランスを見極め、最適な席数を設定しましょう。


ポイント4. ダブル導線を意識して快適性アップ

客席数と同じく重要なのが、快適空間のための「導線」です。

メインの通路の幅を十分に確保し、出入り口と客席・客席とトイレ・客席とレジ・客席と厨房それぞれの間を最大限スムーズに移動できる導線を考えます。

その際には、お客様とスタッフの「ダブル導線」を意識しましょう。

お客様とスタッフの導線が混在する状態でも、スムーズに移動できるレイアウトが理想です。 目安として、メイン通路は幅900〜1200mm、テーブル間の距離は300mm以上を意識し、組み立てていきます


ポイント5.家具はベストな高さ&座り心地も意識

メニュー構成がフード中心なのか、コーヒーなどドリンクやスイーツがメインなのかによって、「椅子・テーブルの高さ」を検討しましょう。

フード中心の場合はテーブルの高さ700〜720mm、ドリンク中心の場合は高さ500〜600mm程度を推奨しています。

また、コンセプトに合わせたテイストの飲食店用家具選びはもちろんですが、椅子・ソファに関しては、「最適な座り心地」の検討が重要です。

「最適な座り心地」のポイントは、「それぞれの場所や用途に合っているか」ということ。例えばフードが魅力のカフェならば、沈み込みが少なくて食事がしやすいしっかりとした椅子、例えばコーヒーを飲みながらゆったり過ごすタイプのカフェならば、包み込まれるような座り心地の柔らかいソファを設置するといったイメージです。


ポイント6.センスと効率を決めるテーブル

お店のコンセプトに合わないテーブルを選ぶと、来店したお客様が違和感を感じてしまい、居心地の悪さにつながるので注意が必要です。

効率の面から考えた場合、丸テーブルよりも四角いテーブルの方がスペースをムダなく使えます。おすすめの基本サイズは600×750mmで、スペースに合わせて小さくしていきましょう。

ドリンクの提供がメインであれば、最小推奨寸法500×500mmのサイズでも十分と考えられます。 お店の印象や効率を大きく左右するテーブル。コストを抑えながらも、最適なカフェテーブルを設置するために、ぜひアダルの「テーブルオーダーシステム」をご利用ください。天板のサイズ・素材・脚の種類を自由にカスタマイズできるため、理想のカフェテーブルをレイアウトできます。


ポイント7.シンボリックな映え席を設置

お店のコンセプトを象徴し、名物となるような「映え席」の設置もおすすめです。たとえば造作ソファなど、「せっかく来たなら、この席に座りたい」と思われる人気席のことです。

空間の雰囲気づくりに役立つのはもちろん、リピートファンやSNSでの話題づくりにもつながります。


ポイント8. 壁・植物・ポスター・アートワークを活用

広い面積を占める「壁」は目に入りやすく、空間の印象を左右する大切な要素です。色だけでなく、素材・質感にもこだわった選定を。レンガ壁や黒板塗料を取り入れるだけでも、空間の雰囲気がガラリと変わります。また、ベージュや木目調の壁紙は、明るくて広い空間の演出に役立ちます。

さらに、基本コンセプトに合う「植物」「ポスター」「アートワーク」などをレイアウトし、空間のアクセントに用いるのもおすすめです。

ポスターはそのまま貼るよりも、額に入れて飾る方がインテリアとしての質が上がります。

植物の場合は、上手く配置することで、お客様同士の視線がぶつかり合うのを自然と防ぐこともでき、より落ち着ける空間づくりに役立ちます。


ポイント9. ソーシャルディスタンスへの工夫

スペースに問題がなければ、新型コロナウイルス対策としてソーシャルディスタンスが保たれやすい「テラス席」「半テラス席」の検討もおすすめします。

また、カフェの雰囲気づくりの面でも、テラス席・半テラス席は役立ちます。お客様にとっては開放的で心地よく、お店にとっては席数を確保できて効率的です。


〈心地よい空間づくりで、唯一無二のカフェを〉

カフェの空間づくりについて、レイアウトや家具選びも含め、押さえておきたいポイントをご紹介しました。

少しの意識が積み重なっていくことで、大きな心地よさへとつながります。美味しいコーヒーや料理を楽しめるだけでなく、ゆったりとくつろげる癒しを感じられる場所、何度も訪れたくなる場所を目指して、ぜひご活用ください。


アダルの業務用家具 カフェおすすめ3選

1.cohen(コーエン)

2.Chalotte(シャロット)

3.Cozy(コージー)