2年目でリーダー職、5年目で班長へ。強く、速く、経験を積み重ねていく。
自身も製作を行いながら、課全体の工程管理も担当。
製造2課 班長 松井 拓也 入社歴:5年
大学時代の空手道部の先輩をきっかけに入社し、製造2課に配属後は主に木取り・加工・組み立てを担当。2年目でラインのリーダー職を任され、5年目を迎える今年は班長となった。現在は、自身でも製作を行いながら課全体の工程管理も担い、奮闘の日々を重ねている。
クラフトマンとしてのモットーは「強く、速く」。驚くほどのスピードで経験を積み重ねてきた。班長になってからも、分からないことや興味のあることは積極的に質問し、技術向上のために学ぶ姿勢は変わらない。
2倍サイズのソファに大苦戦。超高難度の角度調整をクリア。
特に印象に残っているのが、アビスパ福岡の応援ソファ「アビソファ」の製作。通常の2倍近いサイズのソファで、何もかもが未知の領域だった。本体に角度がついているため、材料を取り付けたときに同じ角度になるよう調整する必要があり、サイズが大きい分、ちょっとした角度のズレが大きな誤差に。修正作業も試行錯誤だった。
「初めての経験で自身の知識や技術だけでは難しく、非常に苦戦しました。周りの方々に協力していただきながらやっと完成し、その達成感、感動を鮮明に覚えています」と語る。
次はどんな家具づくりが待ち受けているのか。探究心と好奇心に突き動かされていく。
次の工程につなげていく意識。伝えることを大切に、真っ直ぐ向き合う。
前職での出来事をきっかけに、家具づくりへの姿勢が変化。
製造3課 中山 伸也 入社歴:4年
製造3課で上張りの経験を積み、現在は主に上張りの型取りを担当。図面や過去データをもとにソファなどの張地の型をつくり、張り替えの型出しも行う。
アダル入社前も家具メーカーで働いていた中山は、仕事を一人で抱え込みすぎて上手くいかず、当時の上司から真剣に叱られたことで大きく変わった。分からないことがあれば自分からすぐに質問し、アドバイスも積極的にもらうようになった。
「あの前職での出来事をきっかけに、職人としても社会人としても仕事への取り組み方が大きく変わったと思います。先輩方をはじめ、周りの方々から本当にたくさん学ばせていただいています」と微笑む。
伝えるということが、すごく重要。自身の意図が伝わる型取りを。
人にきちんと伝える、伝わるように伝えることの重要性を強く感じ、常に大切にしている。「次工程の担当者に自身の意図や表現したいことが伝わる型取りを心がけています。自分の担当分だけを黙々と進めるのではなく、しっかり伝えながら精度の高い家具づくりに取り組んでいきたいです」と語る中山。
ときには意見がぶつかることもあるが、すべては良いものづくりのため、納得のいく家具づくりのため。これからもコミュニケーションを大切にし、家具にも人にも真っ直ぐ向き合い進んでいく。